FCアウグスブルクはイングリッシュウィークの締めくくりとなるホームの1.FCニュルンベルク戦で2-2のドローという結果に甘んじた。2度のリードを奪い勝負はついたかに思われたが、終了間際に失点を許し手にしたのは勝点1のみだった。
延長の末3-2で制したDFBポカール第2ラウンド、1.FSVマインツ05戦の先発からFCアウグスブルク監督のマヌエル・バウムは3つのポジションでメンバーを入れ替えた。ダニエル・バイアー、マルコ・リヒター、アルフレッド・フィンボガソンがヤン・モラヴェク(大腿部の)、アンドレ・ハーン(ベンチ)、またミヒャエル・グレゴリッチュに代わりスタートからピッチに立っている。
FCAは立ち上がりから圧倒的にボールを支配し、ラインを深く敷きハーフウェーラインからプレスを仕掛けるニュルンベルク相手に辛抱強くスペースをうかがう。11分、FCAが最初に仕掛けた攻撃が先制点に繋がる:ジェフリー・グーヴェレーウが左サイドのヨナタン・シュミットにパスを供給、同選手がエリア中央にいれたグラウンダーのクロスを走り込んだフィンボガソンが押し込み1-0とリードを奪う。この先制点は同アイスランド代表選手がこれまで5試合に出場し記録した今季6点目である。
FCAが試合をコントロールするも決定機は生まれず
失点後もFCNは守備的な布陣を崩すことはなかったが、ゴール前へ上がったクロスからシュートへと持ち込むことに成功する。だがアダム・ズレラーク(19分)、セバスティアン・ケルク(22分)もアンドレアス・ルーテの牙城を崩すことは叶わない。アウクスブルクは能動的に試合を組み立て、ハイプレスから中盤の運動量を活かし自陣ゴールへと相手を寄せ付けない。26分、グーヴェレーウがCKからエリア右隅でボールを拾い、右足を振り抜くがボール FCNGK、クリスティアン・マテニアの真正面。
守備一辺倒のニュルンベルクに対し、FCAはラストパスを通せず決定機を掴むことができない。唯一可能性のあったCKからのフィンボガソンのシュートもクロスバーを越え(35分)、リヒターが供給した球足の速いクロスにもク・ジャチョルは僅かに一歩届かなかった(41分)。
フックスの同点弾、シュミットの芸術的FK
ニュルンベルクは後半から攻撃に転じ、そのため攻守が激しく入れ替わる。49分、CKからハノ・ベーレンスが放ったハーフボレーはルーテがブロック、続いてフィンボガソンのヘディングシュートがクロスバーを叩く。その直後にカウンターに転じたニュルンベルクはアレクサンダー・フックスがエリア内へ侵入、FCAディフェンスをかわし角度のない位置から1-1とした(54分)。両チームともに攻撃の手を緩めず、試合一進一退の手に汗を握る展開となった
56分、リヒター、フィルヒル・ミシジャンのシュートも枠を捉えきれず、点数が動いたのはセットプレーからだった。ゴール前25mの位置からシュミットが壁を越えるFKをゴール隅へと突き刺し、FCAに再びリードをもたらす。68分には再びリヒターがミドルシュートでゴールを脅かすもファーポストを掠め枠外。70分のロベルト・バウアーのFKも僅かに外れた。
ミュールが終了間際に同点
FCAは相手に反撃の隙を与えず、自陣ゴールへと相手を寄せ付けなかった。終盤、FCNは同点に向け前線へ全勢力投入、まずは88分ズレラークがフリーでルーテの守るゴールを脅かす。その僅か5分後の88分、ついにボールがFCAのゴールラインを割る。CKをルーカス・ミュールが頭で叩き込み2-2。アディショナルタイムにはエリア内中央からケディラが供給したボールをカイウビーが押しこむことができず、勝ち越しの好機を逸した。結局試合はドローのまま、終了のホイッスルが鳴り響いた。
FCアウグスブルクは2度のリードを追いつかれイングリッシュウィークで3連勝を飾ることは叶わず、勝点1を手にするのみに終わった。11月10日(土曜日、ドイツ時間15時30分日本時間23時30分)の次節、FCAはTSG1899ホッフェンハイムとアウェイで戦う。