29日(土)午後、FCアウグスブルクはイングランド遠征最初のテストマッチに臨んだ。対戦相手は今シーズンからイングランド・プレミアリーグに昇格したミドルズブラFC。マヌエル・バウム監督率いるチームは前半を1-1で折り返し、試合終了間際に失点を許して1-2で敗戦した。
29日(土)午前、FCアウグスブルクはメムミンゲン空港からチャーター機で北イングランドへ出発。ランチを終えた後、すぐにリヴァーサイド・スタジアムへ向かった。ミドルズブラはFCAをこの日のリハーサルマッチに招待していた。なぜなら、来週に彼らのリーグ戦が始まるからである。
FCA監督マヌエル・バウムはドイツ出発前にこのように予告していた:多くの選手に練習する機会を与えたいと考えているが、同時に長い試合時間での選手のプレーをさらに見たい。
「プレシーズン期間中、ハーフタイム中に選手全員を交代させるより、選手たちに長い時間プレーしてもうことも重要である」と、コメントしていたバウムは約30人の選手をこのイングランド遠征に連れてきたが、何人かの選手の名前はミドルズブラ戦のメンバーシートに記さなかった。
怪我で長期離脱していたヤン=イングワー・カルゼン=ブラッカーがミドルズブラ戦のキャプテンを務めた。
この試合はFCAの非常に素晴らしいプレーで始まりを迎えた。コンスタンティノス・スタフィリディスが左CKを蹴るが、DFにクリアされる。そのクリアボールを同左サイドバックが左足で再び振り抜くと、ボールはゴール右サイドネットに一直線(1分)。アウグスブルクにとっては完璧なゲームスタートとなった。
17分、FCアウグスブルクGKアンドレアス・ルーテがピンチを迎える。ミドルブラFWブリット・アッソムバロンガが前線からプレスをかけてボールを奪い、ルーテと1対1の局面を迎える。FCA守護神がなんとか体にボールを当てて、失点を免れる。次にマルセル・ヘラーが右サイドから浮き球のパスを送り、ボバディージャが相手ボックス内でトラップからシュートを放とうと試みるも相手DFに体を寄せられて止められてしまう。さらに続けて右サイドからのセンタリングにコルドバが飛び込むが僅かに合わなかった(29分)。33分、MFCゴールネットが再び揺れる。しかし、ヤン・モラヴェクのループパスに反応し、ボールをゴールネットの中に流し込んだマルセル・ヘラーはオフサイドポジションにいたためノーゴールとなった。
アウグスブルクが同点に追いつかれる
ヘラーの幻のゴールの後すぐに、FCAが同点弾を奪われる:右サイドからの高いクロスをFCA守備陣は触ることが出来なかったが、マルティン・ブライトワイテがトラップから左足を一閃。前に出たルーテもこれを止めることは出来なかった。
7,800人の観客の前で行われた前半戦は1-1で終了した。
後半最初のチャンスはホームチームにやって来る。56分、ミドルズブラの1点目を決めたマルティン・ブライトワイテがゴールから離れて場所でミドルシュートを放った。シュートはFCアウグスブルク選手に当たり、コースが変わったがアンドレアス・ルーテがなんとか左手でボールに触れる。ボールはそのままゴールに吸い込まれるかと思われたが、ゴール左ポストに直撃した。さらに右CKからダニエル・アヤラがヘディングシュートを放つもルーテが阻止(69分)。
後半、FCAの攻撃がなかなか実を結ばない。まず宇佐美貴史が相手ボックス中央手前からミドルシュートでゴールを狙うがバーの上。その1分後にはフィリップ・マックスの左CKからゴイコ・カチャルが強烈なヘディングシュートを放ったが、ゴールライン手前でクリアされてしまう(72分)。
試合終盤、来週リーグ開幕を迎えるミドルズブラとプレシーズン中盤期間を過ごしているFCAの差が出る。FCA右CKから見事なカウンター攻撃を仕掛け、最後はアダム・フォルシャウが決勝ゴールを奪った(89分)。
イングランド北でミドルズブラと対戦したFCAはそのまま飛行機に乗り、イングランド南にあるサウサンプトンへと向かう。そしてイングランド南海岸エリアでトレーニングキャンプを行い、8月2日(土)にFCサウサンプトンと対戦する。