FCアウグスブルクはアイントラハト・フランクフルト相手にホームで今季2敗目を喫することとなった。FCAは前半・後半ともに早い時間帯で対戦相手にゴールを許したが、特に前半には見事なパフォーマンスでチャンスを量産した。しかしこの試合でより上手く好機を得点に繋げたのはフランクフルトだった。最終的にFCAはホームで1-3の苦い敗北を味わうこととなった。
FCA監督マヌエル・バウムは、1-2で敗北した代表ウィーク前のTSG 1899ホッフェンハイム戦から3人の選手を変更して今節のホーム戦に臨んだ。その結果、フレドリック・イェンセンとユリアン・シーバーがFCAで初めてスターティングメンバーに名を連ね、ミヒャエル・グレゴリッチュも先発復帰を果たした。この3選手に代わり、ク・ジャチョルとマルコ・リヒターはベンチスタートとなり、アルフレッド・フィンボガソンは内転筋の問題のため欠場した。
FCアウグスブルクにとってブンデスリーガ250試合目となった今節は、クラブとファンにとって残念なスタートとなった。それというもの、試合開始早々に対戦相手にゴールを奪われてしまったのだ。ロングパスからジョナサン・デ・グズマンがアンドレアス・ルーテと1対1となり、右サイドからゴール左下にシュートを決めてアイントラハトに先制点をもたらした。FCAもこのゴールに素早く返礼しようと試みるも、グレゴリッチュのヘディングシュートはわずかにクロスバーを超える(6分)。
ヨヴィッチのシュートはルーテが阻止 ― 同点のビックチャンス
FCAはフランクフルトがボールを持っている時間帯は自陣深くに退き、相手のミスからチャンスを作ろうとする。15分、FCAのカウンターからダニエル・バイアーがシュートに持ち込むが、フランクフルトGKのケヴィン・トラップに正面でキャッチされてしまう。一見優位に試合を進めているかのようなフランクフルトだが、FCAの堅い守備を前にシュートチャンスを得ることができない。唯一の例外は17分のアンテ・レビッチで、ルカ・ヨヴィッチのクロスから無人のFCAゴールにシュートを放つも、ボールは右ポスト横に外れた。試合時間の経過と共にFCAがより勇敢に前に向かってプレーするようになり、多くのチャンスを演出する。しかし23分のグレゴリッチュのゴールはオフサイドで無効となる。ピッチの反対側ではヨヴィッチがフリーでFCAゴールに迫るも、ルーテがセーブし失点を防いだ。
前半も終盤に入るとFCAが再度プレッシャーを強めて好機を作るが、そのチャンスを得点に繋げることはできない。33分、グレゴリッチュのクロスにイェンセンが反応するが、ボールを十分にコントロールできずに同選手のシュートは枠外に飛ぶ。39分のバイアーのミドルシュートはクロスバーを越え、43分のグレゴリッチュのシュートは勢いがなく、トラップにセーブされた。
フランクフルトが再び電光石火の得点 ― コルドバが1点を返す
FCAにとって、ハーフタイム後の試合再開は再び苦いものとなった。後半開始直後にフランクフルトがカウンターを仕掛けると、ヨヴィッチのスルーパスからセバスティアン・アレがルーテとの1対1を制して追加点を決め、0-2に点差を広げられてしまう(47分)。なんとか点差を縮めようと試みるFCAは積極的に仕掛けるものの、相手ゴールに近づくことはできない。対するフランクフルトは特にカウンターから危険なチャンスを演出するが、54分のフィリップ・コスティッチのシュートは枠外に飛んだ。そして66分、FCAにやっと後半最初のシュートチャンスが訪れるも、マルティン・ヒンターエッガーのヘディングは惜しくもクロスバーのわずか上に外れた。
そして68分、ダニー・ダ・コスタのロングパスを受け、レビッチが無人のFCAゴール目掛けて冷静にシュートを決め、0-3とされてしまう。それでも諦めることなくボールを追うFCAだが、引き続き最後の幸運に恵まれない。73分、カイウビーがフリーでシュートに入るもボールはゴールを越え、78分のフィリップ・マックスのミドルシュートはトラップに阻まれる。だが、ようやく試合終了間際にFCAの得点が決まった。90分、途中出場したセルヒオ・コルドバがCKからシュートを決めたのだ。FCAは最後まで追加点を狙い、アディショナルタイムにも更なるチャンスを作る。しかしこれ以上ゴールが決まることはなく、アイントラハト・フランクフルトとのホーム戦は1-3の敗北で幕を閉じた。
こうしてFCAはホームで今季2回目の敗北を喫することになった。FCAは次節、12月1日(土)日本時間23時30分から敵地でVfBシュトゥットガルトと対戦する。